価値観リストをつかって、簡単に自分の価値観を知る方法
自分のことを知りたいと思われるのであれば、「まず価値観を理解しましょう」と言えるくらい、価値観は重要なものです。
価値観は自分の源にあるものなので、目標を立てるのにも、なにかしらの決断をするのにも、モチベーションを高めるためにも役立ちます。価値観は自分の指針だから。
しかし、「あなたの価値観は?」と聞かれても、すぐには答えられないかもしれません。
この記事では、価値観リストを使うことで、簡易的に自分の価値観に”当たりをつける”方法をお伝えしています。
価値観リスト
このリストの元になっているのは、2011年にニューメキシコ大学に公表されたリストです。
受容:ありのままの自分を受け入れてもらう |
正確:自分の意見や信念正しく伝える |
達成:なにか重要なことを達成する |
冒険:新しくてワクワクする体験をする |
魅力:身体的な魅力を保つ |
権威:他者に対して責任を持って指導する |
自治:人まかせにしないで自分で決める |
美的:身のまわりの美しいものを味わう |
庇護:他者のめんどうをみる |
挑戦:難しい仕事や問題に取り組む |
変化:変化に富んだバラエティ豊かな人生を送る |
快適:喜びに満ちた快適な人生を送る |
誓約:絶対に破れない約束や近いを結ぶ |
慈愛:他者を心配して助ける |
貢献:世界の役に立つことをする |
協調:他者と強力して何かをする |
礼儀:他者に対して誠実で礼儀正しく接する |
創造:新しくて斬新なアイデアを生む |
信頼:信用があって頼れる人間になる |
義務:自分の義務と責任を果たす |
調和:周囲の環境と調和しながら生きる |
興奮:スリルと刺激に満ちた人生を送る |
貞節:パートナーにウソをつかず誠実に生きる |
名声:有名になって存在を認めれる |
家族:幸福で愛に満ちた家庭を作る |
体力:丈夫で強い身体を保つ |
柔軟:新たな環境にも簡単になじむ |
許し:他人を許しながら生きる |
友情:親密で助け合える友人を作る |
愉楽:遊んで楽しむこと |
寛大:自分の物を他人にあたえる |
真実:自分が正しいと思うとおりに行動する |
信教:自分を超えた存在の意思を考える |
成長:変化と成長を維持する |
健康:健やかで体調よく生きる |
有益:他人の役に立つこと |
正直:ウソをつかず正直に生きる |
希望:ポジティブで楽観的に生きる |
謙遜:地味で控えめに生きる |
笑い:人生や世界のユーモラスな側面を見る |
独立:他者に依存しないで生きる |
勤勉:自分の仕事に一生懸命取り組む |
平安:自分の内面の平和を維持する |
親密:プライベートな体験を他人とシェアする |
正義:すべての人を公平に扱う |
知識:価値ある知識を学ぶ、または生み出す |
余暇:自分の時間をリラックスして楽しむ |
寵愛:親しい人から愛される |
愛慕:誰かに愛をあたえる |
熟達:いつもの仕事・作業に習熟する |
現在:いまの瞬間に集中して生きる |
適度:過剰を避けてほどよいところを探す |
単婚:唯一の愛し合える相手を見つける |
反抗:権威やルールに疑問を持って挑む |
配慮:他人を心づかって世話すること |
開放:新たな体験、発想、選択肢に心を開く |
秩序:整理されて秩序のある人生を送る |
情熱:なんらかの発想、活動、人々に深い感情を抱く |
快楽:良い気分になること |
人気:多くの人に好かれる |
権力:他人をコントロールする |
目的:人生の意味を方向性を定める |
合理:理性と論理に従う |
現実:現実的、実践的にふるまう |
責任:責任をもって行動する |
危険:リスクを取ってチャンスを手に入れる |
恋愛:興奮して燃えるような恋をする |
安全:安心感を得る |
受諾:ありのままの自分を受け入れる |
自制:自分の行動を自分でコントロールする |
自尊:自分に自信を持つ |
自知:自分について深い理解を持つ |
献身:誰かに奉仕する |
性愛:活動的で満足のいく性生活を送る |
単純:シンプルでミニマルな暮らしをする |
孤独:他人から離れて1人でいられる時間と空間を持つ |
精神:精神的に成長し成熟する |
安定:いつも一定して変化のない人生を送る |
寛容:自分と違う存在を尊重して受け入れる |
伝統:過去から受け継がれてきたパターンを尊重する |
価値観を探る
まず前提として、リストの中から完全にしっくり来るような価値観を見つけることは難しいと思われます。なぜなら、同じ言葉であったとしても、一人ひとりイメージするものや感覚が異なっているからです。
また、言葉を選ぶだけでは、自分の体験と紐づいていないため、腑に落ちる感覚は薄いでしょう。
なので、リストを使って価値観を見つけていく場合には、より深く価値観を知るための手がかりとして活用するとよいでしょう。
超簡易版
最も簡易的に行うなら、リストの中からピンと来るものやしっくりと来るものを見つけるだけ。数が多いと価値観を活かしていくことが難しくなるので、3~5つくらいに絞ることができるとよいでしょう。
順位付けワーク
もう少し考えてみたい場合には、次の3ステップで取り組んでみるとよいでしょう。
- 価値観リストのそれぞれに「とても重要(3点)」「重要(2点)」「重要ではない(1点)」の点数をつける
- 「とても重要(3点)」の中から5くらいに絞り込む
- 5つの価値観を、重要な順番にランク付けする
このプロセスを通して、自分にとって大事な価値観と、そうではない価値観が見えてきます。
リストを使った価値観ワークのポイント
繰り返しチェックする
価値観はそのときの状況や気分などに左右されるものです。
そのため、定期的にワークすることをオススメします。どのくらいでワークを行うべきかに決まりはありませんが、3ヶ月に1度試してみると、価値観が変化しているかもしれません。
繰り返しワークを行うことによって、より精度の高い価値観が見えてくるはずです。
価値観はすでに大切にしていること
価値観は大切に”したい”ことではなく、すでに大切に”している”ことです。
たとえば、「冒険」の価値観を持っていると思ったとしても、実際の行動は同じルーティンの繰り返しで、ちょっとでも新しいことをしていないとしたら、それは価値観とは呼べません。
こうしたワークでは、誰にも見られない、誰にも評価されないとしても、理想や憧れの選択を無意識の内にしてしまうことが起こりがちです。
ワークをする際には、「これは大切にしたいことなのか?大切にしていることなのか?」と問いかけてみてください。
日々の出来事から価値観を深める
ワークを通じて、自分の価値観となる言葉が見つかったら、日々の出来事と価値観を結んで考えてみるとよいでしょう。
たとえば、
- 感情が動いたときに、どんな価値観が刺激されたのか考えてみる
- 見つかった価値観を意識して、行動してみる
- 今やっていることが、どのように価値観とつながっているか考えてみる
日常の経験と価値観をつなげることで、選んだ価値観が少し違うことに気づくかもしれません。あるいは、選んだ価値観が自分にとって本当に大事なんだと理解を深めることが起きるかもしれません。
いずれにせよ、価値観を選んで終わりするのではなく、日々意識して過ごしてみることをオススメします。